勝川春朗

歴史小説「小江戸のお栄」

小説「小江戸のお栄」第二話 看板騒動

お栄は、病気することもなく、紙くずで散らかる北斎の長屋で、すくすくと育った。 紙くずの山に、顔を突っ込んだり、絵皿に残った色鮮やかな顔料をこねくり回したりして遊んでいた。 印刷屋に納める大事な絵を汚さないよう、北斎は見...
歴史小説「小江戸のお栄」

小説「小江戸のお栄」第一話 小江戸の鼓動

江戸庶民の文化が繁栄した寛政の初め(1786年)十代将軍「徳川家治」が49歳で死去した。これに伴い、家治を支え権勢を振るっていた老中「田沼意次」が失脚した。 後を継いだ「松平定信」は質素倹約を美徳とし、江戸庶民が贅沢をすることを良し...
日本史

葛飾北斎の師匠「勝川春章」と「勝川春好」

葛飾北斎は10代で画家を目指し、18歳で勝川春章の門を叩きます。目の肥えた北斎が選んだだけのことはあり、当時は歌川派より人気のある江戸随一の流派でした。腕が認められ、19歳でデビュー作を出すことができました。 勝川派は宮川春水が創立...
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