宿の雀鬼「桜井章一」

Tokyo

 桜井章一は、新宿の裏麻雀界(ヤクザ・財界人が仕切る裏賭博場)で20年間無敗を誇る伝説の裏麻雀プロで、「雀鬼」「真雀鬼」主演:清水健太郎で、映像化された。

清水健太郎主演「雀鬼」、指導「桜井章一(中央)」
強さとお茶目さを備えられた会長。2度だけお目にかかりました。

 

アマゾンプライムやYoutubeで探せば出てくるはずだ。裏の麻雀賭博場では、見破られなければ牌のすり替えや、抜き(裏返しとなっている牌山から、好きな牌を抜いてくる)の等々のイカサマ有りの麻雀格闘場で、その勝敗を掛けたスポンサー間で数億円単位の金(場合によってはヤクザの縄張り)が動くようなおっかない世界である。勿論イカサマがばれたら指を折られたりするので、命懸けでその技を磨いていくような世界ではある。

そんな非情な世界に身を置く裏プロであった桜井章一氏が、当時の表プロ麻雀のふがいない(小手先の技術論・確率論を振りかざしてプロを表向き名乗っている)状態を見かねて、1992年、1993年の麻雀最強位戦に、自分の一番弟子佐々木秀樹、山田英樹を送り込み、2年連続優勝をさらってった所から、表の麻雀界でも脚光を浴びるようになった。(ま、昔からホンモノのプロ(勝負師)として、知っている人は知っていたらしい。麻雀新選組局長「阿佐田哲也」氏もホンモノのプロとして、桜井氏を紹介していた。自分は看板上のプロであることの暴露でもあるのだが。。)

 田舎の大学で、近代麻雀ゴールドを読みあさっていた麻雀小僧な私からすると突然ロックスターが降臨したような心境で、同年代の佐々木秀樹(当時20才位)や、桜井会長(雀鬼会の会長)の事を眺めていた。

大学卒業後、上京することになると、真っ先に、下北沢の牌の音「桜井会長主催の雀荘」に掛け付け、何度か初級コースで指導して貰った。テクニックより、「強くて、速いて、漢らしい麻雀」を打つ事に大事にしているので、小僧の私ではまだまだ修行が足らないと思い知らされた。。当時、安田さんと会長に手ほどきをして頂いた。

今になっても雀鬼流的に打てるのは年に数日程度だが、何事も修行だと言う事が判ったのは良い経験だ。

仕事が忙しくなってからは、会長の書いた本や、近代麻雀のコラムを読む程度となってしまったが、勝負の達人である会長の教えは、含蓄に富むものであり、50を過ぎた私でもハッとさせられる。

<最近は近代麻雀の会長コラム「我悪党なり」のスクラップにハマっていまーす>

会長のファンは日本・世界で活躍される方にも多いので、その一部を紹介する。

各会で親しくしている方(のごく一部)

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羽生善治  日本将棋連盟会長であり、各種対談等を通じて長年親交が続いている。互いの勝負感であったり、既存の定石を破壊しながら新しいものを取り込んでいくという対談に感銘を受けた。最近では、元雀鬼会出身の鈴木大介さんが将棋プロと麻雀プロ「プロMリーグ」を兼任したことを機に羽生さんより、鈴木さんに贈られた将棋盤だったかな、、を桜井会長に渡していたような気がする。
石川佳純言わずと知れた元日本代表卓球プレーヤー!会長に勝負の時の気持ちの持ち方を良くアドバイスしていただいていた。下北沢の道場にもいらしていたはずである。他にも卓球プレーヤーには会長を慕う人は多い。平野 早矢香さんも会長が大好きだ。
ヒクソングレーシー総合格闘家でグレーシー柔術の代表者。格闘好きである会長が家族ぐるみの付き合いをしている。言葉は通じないはずだが、気の合う悪ガキ的な感覚で直ぐ仲良くなったそうだ。
中邑真輔プロレスラーWWE、SMACKDOWN所属。中邑選手が日本にいる頃よく指導をしてもらいに下北の道場に来ていた。中邑選手の体の柔軟性を活かせとアドバイスしたのは他ならぬ桜井会長だ。
甲野善紀古武術家である甲野先生は、死六時中敵と戦うことを想定しながら、古武術を極めていく中、桜井会長の体サバキが見事「正中線が揃っていて重心移動にスキがない」ことに感銘を受けて親しくされていたそうです。両先生共、高齢になって来てはいるが、益々ご健在で頑張って頂きたい。

私が感銘を受けた名言

  • 満貫を上がったら、半分位返して上げる位の気持ちで打て:自分だけが得をしようとする気持ちを手放して麻雀を打ったり、仕事をすると気が循環して、気持ちよく伸び伸びと生きられる。
  • 計算より直感を大事にする:自分の感性を信じ、違和感を感じたものからは離れる生き方が結果的に正しいことが多い。
  • 苦しい時辛いときは逃げずに受ける:困難な状況に陥った時でもべたおり(全面降参)するのでなく、困難を楽しみながら、ツキや時流の回復を待つのが良い。逃げるだけだと運が溜まらない、安全牌がなくても1枚位は押してみると、地力も付くし、次に繋がる。
  • 我悪党なり:自分の中には良いものと悪いものが半分くらいあるのが普通の人間なので、自分だけが善人だと勘違いしないことが大切。自分は悪党だと意識しておく位が丁度よい。
  • 指が13本曲がったってリーチだ!:相手の手が如何に強くても仮に13翻(役満)でも、勝負すべき時には怯まず向かって行け。その結果、相手に振り込んだとすれば、自分の日頃の行いがそれまでだったと言う事。会長は、相手に向かって行った際に当たらない男になれともアドバイスされている。。果たしてそんなにジャンプの主人公並みに、カッコいい生き方が、出来るはずだ!(雀鬼会員なら、、)
  • 勝負は洗面器から顔を出したら負け:相手との真剣勝負に於いて、息継ぎなしでどこまで深く潜って行けるかが勝負だ。息継ぎをするために顏を洗面器から上げたら、それは勝負(相手)に負けた事を意味する。(人生正念場の勝負をする方は、残酷で甘美な真実(この言葉)を噛みしめて欲しい。)

上の名言がしっくりくると思った方は、桜井章一会長の著書をぜひ手を取って頂きたい(^ ^)v

雀鬼会出身者(ごく一部の方で恐縮です。。)

藤田晋、鈴木大介氏他、一部追記予定です。。

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佐々木 秀樹第四回 麻雀最強位 にして、1990年代最強の打ち手の一人。
私もいつか同卓したいです。(^^)/
安田 潤一映像クリエーターにして、雀鬼会四天王の一人。
私が下北沢に行った時には気さくにご指導いただきました。
藤田 晋サーバーエージェント社長にして、Mリーガーチェアマン、第麻雀最強位
麻雀界のゴッドファザーです。2017頃RTDリーグではプロ顔負けの勝負強さを発揮されています。
鈴木 大介日本将棋連盟八段、兼Mリーガー(初の将棋・麻雀ダブルプロおめでとうございます!雀鬼会でも私の先輩に当たります。)

あとがき

このブログを勢いで書いて見たが、若い頃の自分を思い出して、何やら熱くなってしまった。自分の出来ることなどたかが知れたものではあるかも知れないが、雀鬼流を学んだ一人として、イズムを発揮し漢らしい人生をてくてく歩いて行きたい。(^^)/

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