小名木川<江戸物流を支える運河>

Tokyo

 家康が、三河から関東に転封された1590年、江戸は芦原の広がる漁村で、日比谷入江辺りまで海水が入ってきたと言われています。江戸湾には、荒川、利根川、渡良瀬川が注ぎ、氾濫も頻繁におる水はけの悪い平地でした。そこで、利根川の流れを、東(千葉方向)に変えるプロジェクトが元和1621年から1654年に渡り赤堀川を掘削し利根川の河口が銚子に移りました。実際のこれだけでは終わらず、明治期に掛けて水運が整備されていきました。

 また、行徳に塩田があり、この塩を船で江戸に運んだらしいのですが、江戸湾は浅瀬が多く、船は良く座礁したそうです。そこで、家康が行徳から、江戸の間に運河を通すよう命じ、作られたのが現在の小名木川(運河)です。江東区の北部を東西に直線で結ぶ全長5キロの運河が江戸初期に開通しました。西は清澄白河、東は砂町付近です。

掘削の責任者が小名木四郎兵衛だったことにちなんで付けられたそうです。ブラタモリでも紹介されましたが、海運と倉庫の街となります。小名木川に掛かる有名な橋を3本ご紹介します。全部で15本架橋されているそうです。

1) 塩の道橋:橋の名称を、大島南央小学校と第六砂町小学校の5,6年生から募集し、「塩の道橋」に決定しました。江戸の歴史を感じるデザインです。 都営新宿線「大島駅」から徒歩5分。

2) 小名木川クローバー橋:小名木川と横十間川と交差する地点を4か所を自由に往来出来るよう、1994年に建造。ドラマのロケ地としても有名。都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「住吉駅」B1出口徒歩8分。

3)萬年橋:江戸初期に運河を通る船の番所として建造。都営大江戸線「清澄白河駅」徒歩5分

葛飾北斎 富嶽三十六景「深川萬年橋下」

小名木川終点の「清澄白河」付近に、上の萬年橋があったそうです。今はコーヒー・雑貨の街として密かに人気上昇中!今度取材して紹介しますねー(^^♪

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